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Ken Bukoh
「 つくりたい庭(に)後編 」
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つくりたい庭(に)前編で、自然(植物)との会話について
書きましたが、自然との会話よりも先に考えないといけない
大切なことがあります。

それは、【周辺風景との関係】です。

現代の庭をつくる時は、周辺風景との関係を考えることが複雑になります。
建てものは、洋風、和風、和洋折中であったり
そこに住む人々も、十人十色の価値観です。

これらを総合的に読み取っても、
混沌の世界で思考しているだけであって
純粋に周辺風景を読み取っているわけではありません。

結果、このアプローチだと、庭ではないとわたしは考えます。

これが、現在の現代ランドスケープの限界だといえます。

これらの価値でつくられた庭は、完成時はすばらしいと感じても、
時空には耐えれません。

時空を超えることのできる庭こそが、本物だとわたしは思います。


庭は、空間の芸術でもあり、時間の芸術だからです。


よって、わたしの「つくりたい庭」は、
時空を超えることのできる庭であり、
その中でも、黎明となりゆくような庭です


つまり・・・【初まりの庭】

すべてのはじまりの空間であり、
今後、時代のさまざまなメッセージや想いが
蓄積され、変化し続ける庭。


そんな、庭がつくれるとしたら、、、

現代の都市が、空から土がふってきて、
都市ごと埋もれてしまいます。

起伏のできた、土の層に植物が自然に顔をだしていきます。

そんな場所に、庭をつくる場所をいちから読み解き、
あるべき場所に庭をつくります。


そんな場所と出会えれば
【初まりの庭】はつくれるかな。


今日もそんな妄想的庭園を作庭しています(笑)
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